11月に行われたアメリカ大統領選挙かなり記憶に新しくあるかと思います。ドナルド・トランプとヒラリー・クリントンのどちらかが選ばれるか、連日ニュースになっていましたね。
他国のことながら関心の高かったアメリカ大統領選、見事勝ち抜いたトランプ氏ですが彼の経歴や選挙期間中の過激発言が目立ちかなり強烈な”キャラの立った”人物です。
そんなキャラの濃いトランプ氏の影にさらにとんでもない人たちが出馬していたのをご存知でしょうか。

自由すぎる国アメリカ

大統領選での立候補者といえば、連日報道されていたドナルドとヒラリーの2名がすぐ思いつくかと思いますが、実はトランプにもひけを取らないユニークな立候補者がいたのです。
「国民一人ひとりにポニーを与える」「ゾンビのエネルギーを利用し資源化」を公約としたヴァーミン・ラブ・スプリーム。公約も凄まじいのですが風貌も強烈で、長い髭に頭に長靴を被ったおじさんです。

「家賃がクソ高すぎる党」からジミー・マクラミン。過去に市長選にも出馬しており、その際に「家賃がクソ高すぎる」というラップソングをyoutubeで発表。二日で30万再生されました。

さすが自由の国アメリカといった、個性的な立候補者ですが、さらにとんでもない立候補者が存在しました。

Meow Is the Time「時は来たニャー」

その名も
リンブルバット・マッカビンス
性別：雄
年齢：5歳
好きなもの:チートスを食べる事と寝る事

 
「大統領は人間でなければならない」という規定が存在しないため出馬すること自体は拒否されないようです。
立候補に関しても登録自体はとても簡単だそうで、連邦選挙管理委員会のホームページで必要事項を入力すれば完了していまいます。
とはいえ、猫の手はキーボード入力にはむきませんよね。
なんとリンバーバットを登録したのは飼い主であるエミリー・マッカビンズさんと同じ高校に通う友人のアイザック・ウェイス君でした。
友達の猫が立候補したら面白いとおもってやってみたそうですが、公式サイトやグッズまであるようで行動力がすごいです。

 

まさかの人外候補者ですが過去にも何度かあり、
1968年 ピガスス（豚）
2008年 モリー（ダックスフント）
2012年 モリス(猫、過去に1988年と1992年の大統領選挙に出馬)

稀にというよりも中々の頻度で人間以外の立候補者が出ています。
特にモリスは何度も出馬しているようです。一体何者（猫）なのでしょうか？
 

モリスはデルモンテフードの展開するキャットフードブランド「9Lives」のキャラクターを務めていた茶トラの猫。パッケージやテレビコマーシャルに出演するなどいわば日本で言うタレント枠です。
2012年の出馬の際の公約は、
『一生涯の住処』
『空っぽにならない食器』
『行動の自由』を掲げました。
また、公式フェイスブックのフリーダウンロードポスターを1回ダウンロードすることに１缶を動物保護団体に寄付するというキャンペーンも実施するなど、猫たちに大いに貢献をしました。

まだまだたくさんいた、すごい猫達

スタッブス(アラスカ タルキートナ名誉市長)
大統領とまでにはいきませんが、実際に1997年7月から名誉市長に就任しました。ちなみに2012年大統領選立候補者のモリスが副大統領として指名していました。

ハンク(バージニア州)
2012年のバージに州上院議員選挙にて立候補し、7300票で3位の獲得数を得ました。

その他、アメリカ以外でも猫たちは奮闘していました。

タキシード・スタン (カナダ バスコシア州ハリファックス市)
市長に立候補。市内の捨て猫、野良猫問題の解決を公約に掲げました。名前の由来は白黒の毛色がタキシードを着ているような柄に見えることが由来だそう。

モリス （メキシコ ベラクルス州都ハラパ市）
2012年の大統領選に出馬したモリスとは別の、メキシコのモリス。公約は『ネズミを一掃する』メキシコでは腐敗した政治家を『ネズミ』と呼ぶそう。なかなかに皮肉が効いています。

バルシク(ロシア シベリア バルナウル市)
なんと18ヶ月のスコティッシュフォールド。(2015年12月の際)市長選有力候補とされています。ロシアのSNSサイトで行われた非公式の市長選で他の候補者を上回る支持率5000票(支持率91.6%)を獲得。

アメリカだけではなく色いろな国で、市長や大統領を目指す猫達。
実際にはその席につくことはできなくても、問題提起をしたり解決のための足がかりとして活躍したり大きな影響を残しています。